恋愛関係において、依存心が強くなると自分自身の幸福や満足感がパートナーに依存してしまうことがあります。このような依存心は、関係に緊張や不安を生じさせ、健全なパートナーシップを築く妨げとなります。本記事では、依存心を減らし、自立したパートナーシップを築くための具体的な方法を探ります。恋愛における自立心を高め、より豊かな関係を築くためのヒントを見つけてください。
自己認識を深める
恋愛における依存心を克服する第一歩は、自分自身をよく理解することです。自分がなぜ依存してしまうのか、その根本的な原因を探ることが重要です。過去の経験や家庭環境、自己肯定感の低さが依存心の背景にあることが多いです。
過去の経験を振り返り幸せを手に入れる糧とする
自分が過去にどのような恋愛経験をしてきたかを振り返り、それが現在の依存心にどのように影響しているかを考えましょう。過去の失敗や傷ついた経験が現在の不安や依存の原因となっていることがあります。しかし、いつまでも過去のせいで自分はこんな人生を歩むことになってしまったと嘆いていても現実は変わりません。現在の状況が過去の経験が原因であったとしても、今、この時点から変わると決意することがこれから幸せな未来を掴み取れるのです。あの苦い経験があったからこそ絶対に幸せになると強い意思を持ってメンタルの矯正に挑む必要があるのです。
感情のトリガーを見つける
「感情のトリガーを見つける」というのは、特定の状況や行動が自分の感情を引き起こす原因を理解することを指します。例えば、パートナーが忙しくて連絡が少ない時に不安を感じる場合、その状況が自分にとってのトリガーとなっています。このトリガーを理解することが大切です。
感情のトリガーを見つけることで、不安や依存心などのネガティブな感情がどのように生じるのかを把握できます。例えば、連絡が少ないと「自分は大切にされていない」と感じる場合、この考えが不安のトリガーになっている可能性があります。
ところで、連絡が少ない＝大切にされていないというのは事実なのでしょうか。自分がネガティブな思考のサイクルに陥っているために勝手に大切にされていないと勘違いしているだけかも知れません。ネガティブな思考のサイクルに陥っている時は、見るもの、感じるもの全てをネガティブに捉えがちです。
相手としても自分の日常生活を犠牲にしてまでパートナーに時間を割くことはできません。連絡がない間、あなたとの時間を作るために一生懸命仕事を調整している可能性もあるはずです。連絡が少ない理由を「愛されていない」と受け止めることができますし「私との時間をとるために一生懸命仕事の調整をしている」と捉えることもできるのです。捉え方は自分のメンタルがネガティブに偏っているか、ポジティブに偏っているかによって変わってきます。
自分の日常生活があまりに詰まらないと、他の外的要因で空虚な心を埋めようとしがちです。そのためにパートナーの存在を利用する事はおすすめできません。重い空気でデートしても相手に伝わり、幸せな時間をシェアできないからです。
日常がつまらなくてパートナーの存在に依存してしまうという方は、まず、自分の人生が充実するものになるよう生き方自体を見直す必要があるのです。
自己肯定感の向上に向けたエクササイズ
自分自身の価値を認めることが依存心を減らすための重要なステップです。自己肯定感を高めるためには自己否定的な思考に意識を集中させないことがポイントです。
「こんな自分なんて愛されるはずがない」などのネガティブな思考に陥っている時は、そのこと自体を考えるのをやめて下さい。考えれば考えるほど、その思考に勢いがつき、未来にも同じような感覚になる現実を創造してしまうからです。
考えるのをやめている間、その思考の勢いは弱まっていきます。自己肯定感が低く、心の中で自己否定をしてしまう方は、一旦その件について考えるのをやめて少しでも気分が良くなることを考えましょう。
「気分が良くなることなんて考えられない！」という方は、ネガティブな自己否定的な思考が浮かんできた時に「ありがとう」でも何でも良いのでポジティブなワードを唱えてみましょう。
「ありがとう」というポジティブなワードすら抵抗があるという方は、「あーーー」でも良いのです。ただし嫌な気分になるようなネガティブな「◯ね」などのワードは禁止です。
このエクササイズは何を狙ってるかというと、ネガティブな思考の勢いを止めるということです。人は同時に二つの事を考えられないというシステムを利用しています。自己否定的はネガティブなワードが脳裏に浮かんだ時に、わざと他のワードを唱えることによって、ネガティブな思考に意識を集中させないようにします。これによって、ネガティブな思考の勢いを弱めていき最終的には停止するのを狙って行うのです。
自己肯定感が上がるような思考をするためには、まず自己否定などのネガティブな思考の癖に気づき、その思考の勢いを止める必要があるのです。
自立したメンタルに矯正する
依存心を克服するためには、一人でも充実した生活を送ることで、パートナーへの依存を減らすことができます。
まずは心の虚しさを埋めるために外的要因を利用しようとしていないかチェックしましょう。自分の人生自体が虚しい、寂しいという気持ちを抱えている場合は、外的要因で内面を満たそうとするのではなく、自分で自分の内面を満足できるものに変えなければいけません。
「私はこの人生を好きなことをして自由に生きる、充実した人生を生きるんだ」というように。そのためには確固たる決意をする事が必要なのです。「幸せで充実した人生を生きる」と決断しなければ現実は動き出しません。絶対に揺るがない決断をすることによって願望に向かって人生は好転し始めるのです。
恋愛依存になる自分の心理パターンを把握し、心の虚しさを埋めるためにパートナーを欲している場合は、自分の生き方の根本から見直す必要があるのです。
一人では難しいようでしたら書籍を読んで知識をつけたり、カウンセラーに頼っても良いでしょう。カウンセラーに頼る場合、その人のアドバイスがないと生きていけないような信者状態にならないように注意してください。このような場合は依存する相手がパートナーからカウンセラーに変わっただけで、依存体質から抜け出せたわけではありませんから。
健全な境界線を設定する
恋愛関係において健全な境界線を設定することは、依存心を減らし、自立したパートナーシップを築くために重要です。互いに尊重し合い、独立した個人としての時間と空間を持つことが必要です。
相手の要求を呑まなければ愛されなくなってしまうのでは？と不安に思う必要もありません。体調が悪かったり、日常生活で忙しければ相手からの誘いを断っても愛は冷めないと信じてください。そして、「私は自由に生きても愛される存在だと信じる」と決断をしましょう。
大抵の場合、物事がスムーズに進まないのは「決断」ができていないからです。
「私はこのような人生を歩むと決めた」と常日頃から決断している人はあまりいません。周りや他人の決断、思考、セオリーに流されて右往左往している人の方が圧倒的に多いのです。
その中で自分の思い通りに生きている人、幸せな人生を歩んでいる人というのは「そうなる！そうする！」と決断し、それ以外のネガティブな思考にとらわれることもなく真っ直ぐ目標に向かって生きている人達なのです。
まとめ
恋愛における依存心を克服し、自立したパートナーシップを築くためには、自己の内面を把握し、依存の原因を探ります。依存の原因がわかったら解決策を考えましょう。自分の人生が虚しくその穴埋めとしてパートナーの存在に依存しているのであれば、まず自分の人生設計を見直す必要があります。
また、日々、自分に自己否定的なワードをぶつけてきたのであれば、この思考を停止できるようなエクササイズにも挑戦してみてください。これらの方法を実践することで、自分自身の幸福を追求しつつ、パートナーとの関係をより豊かで満足のいくものにすることができます。依存心を克服し、自立した愛を育むための第一歩を踏み出しましょう。
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